ご入場有り難う御座います、彼方は です
 4月4日 毎年4月上旬に、甲府盆地へ行くことが楽しみである。桜や桃をはじめとした花々で彩られた風景が、好きだからである。雪山ばかり行っていると、気持ちが乾いてきてしまい、生命感あふれる春の世界に身を置くと癒される。

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 この春は、3月下旬の南岸低気圧の連発で、気温が低く、例年だと満開になっているはずの勝沼ぶどう郷駅の甚六桜が、ようやく開花した程度であった。恩若峰は塩山方面から登る方が近いが、勝沼ぶどう郷駅にしたかったのは、甚六桜が楽しみだからである。弾けんばかりに膨らんでいるつぼみを見ると、咲いてなくても満足してしまった。抜群の天気で、残雪を頂く南アルプスや奥秩父の山々が、1日中姿を見せていた。駅から歩いて、南西尾根の末端にある青苔寺から取り付いた。全体的に緩い登りで、取り付きから約3時間で頂上に着いた。恩若峰の頂上には雪はなかったけど、周囲の標高約1200m以上の山々は、白さが目立っていた。

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 恩若峰頂上から北峰を経て、北尾根を下る。境界の標識に沿うように尾根を進み、途中の急で滑りやすい箇所を下り切ると、鹿柵がある。754m峰を北東に進み、林道が見えてくると、尾根の末端は近い。北尾根を下ると、もうひとつの目的地である、慈雲寺が近くなる。慈雲寺のイトサクラも、咲き始めだった。甚六桜もイトサクラも、後1週間もすれば見頃になるだろう。花にはわずかに早かったけど、穏やかな春の日差しの下、のびのびした気分が味わえた。

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2017.04.05 / Top↑
 4月2日 気象データと地形を再三確認して、自宅を出た。27日に起きた那須での雪崩事故のように、谷川岳では急激に雪が降ったわけではなさそうだけど、あまりいい気はしなかった。「なだれ注意報」が出ていても、雪崩が起きない場所はあるし、注意報が出ていなくても、起きる場所はある。まして、一般の天気予報は、人が住んでいる場所が対象だから、そのまま山にも当てはめてしまうことに、少々無理があるような気がする。ビーコンを装着していても、雪崩を回避することとは別の話である。僕の周囲では、昔から「起きてから、どうする」の議論は活発でも、「起こさないためには、どうする」の話題が少なく、今イチ話が噛み合わないことが少なくない。また、気象データから行動判断をする重さ・怖さについて、話し相手がほとんどいない。今日も、重く感じる決断をしたけど、それで本当に正しいのだろうか、怖さに苛まれることばかりである。

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 天神平から登り始めてみると、出発前に何度も考えていたことが、杞憂だったくらい、スムーズに進むことができた。天気が良く、大勢の人たちが登っており、雪が多かった故に全体的に傾斜が緩かったような気がした。ただ、谷沿いを見ると、雪の亀裂がたくさん走っており、今週末の悪天候では全層雪崩が起きるかもしれないかな、と感じるくらいの危うさだった。

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 今シーズンの雪山は、比較的天気の恵まれて、登頂率が高かった。晴天が多かったから、紫外線の測定も行なえた。今回は測定器を忘れてしまったけど、今までの傾向だと、少なくとも非常に強いレベルであることは間違いない。日焼け防止に、ルーズの人が目立つ。僕らの格好を見て笑っていたグループがいたけど、やけど状態にまでなる、春山の日焼けの恐ろしさを知らないのだろう。特に、女性たちは肌荒れの大元になるから、意識した方がいい。今回は、ヤケーヌを忘れた代わりに、バラクラバを使用した。気温がマイナス6度ぐらいだと、口を覆っても、サングラスが曇らなかった。

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2017.04.03 / Top↑
 3月26日 気象予報士だからといって、いつも天気情報を見ているわけではない。見られないことや、見損ねてしまうことも少なくない。気象情報をどう行動にフィードバックするのか考えてはいても、外に出てしまうと、読み切れていないこともある。

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 26日は、当初箱根は雨かなと思っていたら、前日夜遅くに自宅でPCを開いてみたら、雪になりそうだということに気が付いた。出先でスマホが動かなくなり、復旧作業に時間を要していたことも痛かった。頭を抱えたけど、参加する人たちにとって、経験としての範囲なら、少しは意味があるかもしれない。天気が悪いことがわかっていても、決行することがある。悩みどころではあるけど、いい条件ばかりの中を歩いていても、決して実力が上がらないからである。悪天候の中を歩く経験も、必要だからである。残念ながら、計画した時が全て晴れることはないし、天気が悪いから全て中止にしてしまうと、行けるチャンスがなくなってしまう。

 案のじょう、標高約500mから上では雪となり、積雪が増してきた。皆さんの歩きが少しでもバランスが崩れて来たら、いつでも引き返すつもりであったけど、雪の中、しっかりとした足取りで登り続けていた。外輪山の稜線に出ても、誰も来ていないのか、トレースはなかった。雪が降り続き、積雪約20cmの中、全員明神ヶ岳の山頂に立つことができた。危険個所が少ない、東側の傾斜が緩い方から登ったから、雪があっても登りやすかった。出発前の自分の判断ミスを、皆さんがフォローしてくれたような感じだった。

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2017.03.30 / Top↑
 3月19日 急激に予定が立て込んでしまい、FB編の更新は車中でも行えても、ブログ編は更新不能状態だった。ただ、全てFB編にしてしまうと、ブログ編で読んでいる方には見られないから、大きく遅れてもブログ編は綴るようにしたい。

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 19日なんて大昔のようになってしまった感覚だけど、猪苗代スキー場から沼ノ平経由で、磐梯山へ登って来た。平地では春の陽気で晴れていても、山の風を見ると、10メートル以上吹いていそうだった。雲の流れが早く、午前中はあまり視界が良くなかった。しかし、昼頃には安達太良、西吾妻、飯豊までも眺められるようになった。弘法清水から先の風速は、西よりで最大約13メートルだったけど、気温がマイナス4度とあまり低くなかったから、風速の割には寒く感じなかった。ひざ下までのラッセルが続き、予定より少し遅れたけど、登れて良かったと思う。

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猪苗代スキー場・ミネロ8:30~沼ノ平10:30~弘法清水12:00~山頂13:00~ゲレンデ上部14:30~センターハウス15:20

2017.03.30 / Top↑
 3月16日 キネシオテープはいつも持ち歩いているのだけど、筋を痛めて使用したことがほとんどない。むしろ、山中での突然の靴底の剥がれに、対応し続けている。

 自分の靴が一度剥がれてしまった時、ガムテープや針金などいろいろ試してみたけど、聞く話ほど効果がなかった。水の濡れに弱かったり、切れてしまったりと、長持ちしなかった。最後の手段に持っていたキネシオテープを使用してみたら、その後の2日間テープが切れず、持ちこたえてくれた。ナイフでないと切れないくらいの強度と、しっかりと巻きやすい伸縮性があるから、靴底に使用するにはうってつけだった。以後、幾度となく応急処置をしてあげたことか。

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 長く履いていない靴を使用すると、剥がれてしまう可能性が高いけど、歩き出してみないとわからないことが多いから、出発前に予想することが出来ない。だからこそ、キネシオテープ(+ナイフ)があると、凌げてしまえるから、非常に重宝している。

2017.03.21 / Top↑